□2003年9月13日□ 昨日(9月12日・金)、行ってまいりました. joão gilberto !! 会場には、6時10分頃到着しました. 会場は、「東京国際・フォーラム」です. 有楽町駅の近く、ビック・カメラの隣です.私は、地下鉄銀座駅からちょっと歩きました. ホールは、A です. 奇人変人で通っている joão gilberto . 会場の開演前のアナウンス⇒「開演時間となっておりますが、ジョアン・ジルベルは、只今、会場に向かっております.」 会場から笑いが起こるっ! さすがにジョアン、やってくれるわっ!と言う感じ. (同時にリハを行わない事実に驚愕っ!) でも、この事が、後々、最高の臨場感を与えてくれるとはっ! 結局、このアナウンスが4回程、流れて、ジョアン到着は、7時35分頃でした. 7時45分頃、とうとう会場に開演のブザーが鳴り、暗転、いよいよジョアン登場かっ! 会場の照明は、エマージンシー・ライトを含めて全て消されました. 本人の意向だそうです. また、会場のクーラーも、本人の意向で止められているとアナウンスが有りましたが、空調は動いていた様に感じました. ジョアンは、人嫌い. ジョアンは、相当、アガリ性なのだと思います. 会場のお客さんが見えると、アガッてしまう.それで暗転されているのだと思いました. 暗転してから、1分位経っても、ジョアン現れません. またしても、会場から笑いが起こります. そ、そして、とうとう7時50分頃、ビートルズ来日以来と言う、今世紀最大の奇跡が起こりますっ! joão gilberto 登場っ! 彼と同じ空間、時間を共有するだけで、体中に鳥肌が立ちました. そして、涙で何も見えなくなりました.頬から伝う涙をぬぐうのに大変でした. 曲が始まりました. 完全なソロ、ほとんどモニターしていないと言う位の音量. いままで、こんなに気を使ったコンサートは有りませんでした. まるで、ジョアンが、「僕のコンサートは、ちゃんと聞けよ、聞かなきゃ、やめるよ」 と言っている様で、ものすごい緊張感の中で演奏が始まったのです. 曲の題名は、わかるものも有れば、わからないものも有りました. でも、そんなことは、関係ないでしょうね. 事実、ジョアンも一切のコメント無しっ! 曲の解説も無し.ましてや、歌詞の内容など、わかるわからないは一切関係無いのですね. とにかく、僕の曲を聴いてくれればいい、と言うジョアンの気持ちが伝わってきて、だんだんリラックスして来ました. 本当に、あそこに居るのが、ジョアンなのだろうか? 必死に考えました. 自分が知っている限りのジョアンを思い出していました. 今日、この時間だけだぞ、一緒に居られるのは、、、. 何曲やったでしょうか? ジョアンは立ち上がり、下手の方へ、去って行きます. その時、ステージの後ろの方で、一旦立ち止まり、ギターを右手に持って、一礼しました. この一礼の仕方が、若い頃から全然変わっていないジョアンそのものでした. 会場に起こる怒涛の拍手っ!!スタンディング・オベーションッ! この会場の熱気で、またまた感動してしまうのです. で、ここで考えたのですが、ジョアンの遅刻. これって、超高度な演出なのでは?? あの、オシがあたったお陰で、会場から笑いが漏れたりし、それによって会場が一つにまとまったとも言えなくは無いのです. そして、その会場一体感が、この怒涛の拍手に結びついているのでは無いのでしょうか? そして、ジョアン登場っ! 会場の盛り上がりは、頂点に達しますっ! 「サウダージ」「デサフィナード」と、ジョアンも構成を結構考えています. 私は、この時、思っていました. 果たして、あの曲を演奏するのか? ジョアン、4曲程アンコールし、退場. 会場から、2度目の、怒涛の拍手っ! ジョアンは登場するのかっ? 来たっ!! そして、ここで、演奏されました.世紀の名曲です.「イパネマ」. 凄かったです. 完璧にコントロールされたアンチシペーションッ! バックグラウンドは、インで、ボイスだけが、ant. しています. 今回、ギタリストとしてのジョアンも見た訳ですが、最高の収穫が有りました. もちろん、こういった事は企業秘密なので、ここに書くわけには行きませんが、 やはり実際に見ないとわからない事は、技術に関しては有りますね. 音的な堆積やボイシングに関しては、CD を聞いていれば良いのですが、技術面は見ないとわかりません. それと、今回わかった事は、当たり前なのですが、演奏が生きている事です. 演奏が成長しているのです. CD とは、コード・ワークが違いました. ほとんどの曲で、違っていました. ライブだといつもこうなのかはわかりませんが、演奏者としては、演奏が常に対流している事は大切ですね. その証拠として、かつての大ヒット曲が、まったくナツメロになっていませんでした.凄いです. そのコード・ワークに関しても、重要な事が有りましたね. 全ての演奏時間は、2時間10分でした.ジョアンさん、お疲れ様でした. こういったコンサートは、当日より次の日の方が、どっと感動したりするものです. 今日は朝からジョアンだけ聞いています. 昨日の奇跡を体に刻み付けて置くために、、、、. jeff carlton |
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