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【実技】
@エフェクターT(オーバー・ドライブ・over drive)
画像解説
■【エフェクター(effector)】を使って見ましょう。 エフェクターは、音にエフェクト(効果)を与えるギターの周辺機器です。今回は、【オーバー・ドライブ(over drive)】を試して見ましょう。 オーバー・ドライブは、歪(音を歪ませる)系のエフェクターです。歪系のエフェクターには、他に、ディストーションや、ファズ等が有りますが、順次紹介して行きます。 今回のオーバー・ドライブは、ローランド社の【OD-1】です。LEVEL つまみは、オーバー・ドライブした時(エフェクトが掛かっている時= ON 状態)の音量を決定します。 通常は、クリーン(バイパス状態= OF 状態)とオーバー・ドライブの音量を同じになる様に設定します。(ライブなどでは、ON 状態の方を、30% 程度上げておくと良いと思います。) OVER DRIVE つまみは、オーバー・ドライブするドライブの量を設定します。良く、OVER DRIVE つまみを FULL にしか設定しないギタリストが居ますが、ちょっともったいないです。 OVER DRIVE つまみは、最小位置(クリーンのサウンドと比較して下さい。使えるのがわかっていただけます。)、9時位置、12時位置、最大位置の、4箇所では使いたいですね。このサウンドを、左のフラッシュ・ファイルでシミュレート(simulate・サウンド体験)出来ます。 エフェクトの ON/OFFは、下のペダルを踏む事によって、切り替える事が出来ます。

【シミュレーター(simulator)の使い方】
@まず、OVER DRIVE つまみをクリックして下さい。音量が小さければ、LEVEL つまみをクリックして下さい。シングル・クリックするごとに、10% ずつ音量が上がります。
A次に、ペダルを踏み(クリック)ます。CHECK のレッドが点灯します。これで、オーバー・ドライブした時のサウンドを聞く事が出来ます。OVER DEIVE ボタンをクリックして下さい。サウンドがスタートします。音量が小さい時は、LEVEL つまみをクリックして下さい。 この時、聞けるサウンドは、DORIVE つまみが最小位置のオーバー・ドライブです。DRIVE つまみもその位置を示しています。
Bサウンドが終わったら、OVER DRIVE つまみをクリックして下さい。DRIVE つまみが 9時位置のオーバー・ドライブ・サウンドを聞く事が出来ます。音量が小さかったら、LEVEL つまみをクリックして下さい。
Cサウンドが終わったら、OVER DRIVE つまみをクリックして下さい。DRIVE つまみが 12時位置のオーバー・ドライブ・サウンドを聞く事が出来ます。音量が小さかったら、LEVEL つまみをクリックして下さい。
Dサウンドが終わったら、OVER DRIVE つまみをクリックして下さい。DRIVE つまみが 最大位置のオーバー・ドライブ・サウンドを聞く事が出来ます。音量が小さかったら、LEVEL つまみをクリックして下さい。
Aムービング・ブルース・パワー・コードT(moving blues power chord T)            【video】  
画像解説
■ブルースで使用される動きのあるパワー・コード=【ムービング・ブルース・パワー・コード(moving blues power chord /or/ motion power chord)】を解説します。
まず、ムービング・ブルース・パワー・コードを、A のパワー・コードで、押さえて見ましょう。 6/5 を1の指で押さえ、同時に、5/7 を2の指で押さえます。この時、1と2の指の間を、十分に開く練習も兼ねていますので、がんばって開いて下さい。 6/5と5/7を1と2の指で押さえたまま、4の指で、5/9を押さえます。6/5と5/7を押さえたままで、4の指だけが、新たに加えられる感じで押さえます。(4の指を押さえたり離したりする動作となります。)
オーバー・ドライブ】を使用して練習して見ましょう。
さらには、【ハーフ・ミュート(half mute)】して弾いて見るのも格好良いでしょう。

【練習:10分】A のムービング・ブルース・パワー・コードの左手の押さえ方を、練習して下さい。
Bムービング・ブルース・パワー・コードTでブルースを弾く            【video】   【stereo】   【acrobat】
画像解説
ブルース・パワー・コードでブルースを弾く譜面です。 ■では、【A のブルース・コード・プログレッション】を、3個のムービング・ブルース・パワー・コードで弾いてみましょう。
まずは、【A のムービング・ブルース・パワー・コード】を、【D のムービング・ブルース・パワー・コード】と、【E のムービング・ブルース・パワー・コード】に移動しましょう。 移動は、Ap(以降、A のムービング・ブルース・パワー・コードを、通常のパワー・コードと同じ Ap と呼ぶ事にします。)が、6/5 を押さえたのですから、Dp は、6/10、Ep は、6/12 に移動します。 今回は、6弦と5弦を使用して演奏しますが、5弦と4弦を使用して演奏する事も出来ます。これにつきましては、先のステージで解説しています。

【練習:60分】A のブルース・コード・プログレッションを、[stereo] に合わせて、3個のムービング・ブルース・パワー・コードで演奏します。
Cテンション・コード(tension chord)
画像解説
a7 の押さえ方です。すでに学習しています。
d7 の押さえ方です。9th(ナインス)と言うテンションが入っています。
e7 の押さえ方です。9th(ナインス)と言うテンションが入っています。
■【A のブルース(ブルース・コード・プログレッション)】を演奏する時の、3個のセブンス・コードの押さえ方は、すでに学習しました。 今回は、一段技術を進めて、【テンション・コード(tension chord)】を押さえて見ましょう。 テンションに付きましては、理論のコーナーで解説していますので、ここでは押さえ方だけ、覚えて下さい。 D7 と E7 に、9th(ナインス)と言うテンション・ノート(tension note・テンションの音)が入っています。A7 のコードには、テンション・ノートは、入っていなくて、以前と抑え方は同じです。 D7 と E7 の押さえ方を解説します。1弦から3弦まで、3番の指でバレー(一本の指で同時に押さえる。)します。 1番の指で4弦を、2番の指で5弦を押さえます。4番の指(小指)は、使用しません。

Dテンション・コードの押さえ方            【video】  
画像解説
a7 の押さえ方です。すでに学習しています。

d7 の押さえ方です。3の指の押さえた方は、指のサイドで押さえると、無駄な力が抜けます。
e7 の押さえ方です。E7 は、D7 と押さえ方は、まったく同じなので、押さえた指を離さないで、D7 を指版の上でスライドする様に動かします。
■【A のブルース(ブルース・コード・プログレッション)】を演奏する時の、3個のセブンス・コードの押さえ方です。 D7 と E7 に、9th(ナインス)と言う【テンション・ノート(tension note・緊張感を出す音)】が入っています。 テンション・ノートは、コード・ネームの右上に書くのですが、詳しくは理論のコーナーで解説しています。 1弦から3弦まで、3番の指でバレーします。このバレーした指は、指版に対して、まっすぐ押さえるのでは無く、3番の指の側面(小指側)で押さえると、 関節の曲がりの影響を受けないので、押さえる力が少なくて済みます。また、D7(9)と、E7(9)の移動は、指を押さえたまま、指版の上をスライドする様に移動すると、無駄な動きをおさえる事が出来ます。

【練習:60分】3個のコードを移動する練習をします。A7 を押さえたら、D7 を押さえ、また、A7 に戻る。このコードの移動を練習するのが、コードを押さえる事の練習になります。1個のコードを押さえるのは、 比較的楽に出来ます。コードを A7 から、D7 に変える。このコードを押さえ変える練習を十分に行って下さい。
Eブルースをテンション・コードで演奏する            【video】   【stereo】   【acrobat】
画像解説
A のブルースを D7 と E7 のテンション・コードを使用して演奏します。 ■【A のブルース】を、D7 と E7 のテンション・コードを使用して演奏します。A7 のコードには、テンションは、入っていません。以前の押さえ方と同じです。 この、A7 には、テンションが入っていなくて、D7 と E7 にテンションが入っている形は、ギタリストの【エリック・クラプトン(eric clapton)】のスタイルなので、【クラプトン・スタイル(clapton style)】とも呼ばれます。 譜面には、リズムが表記して有りますが、詳しくは理論のコーナーで解説しています。ここでは、譜面は読まなくてよろしいですから、フラッシュ・ビデオを見て、リズムを覚えて演奏して下さい。

【練習:45分】[A のブルース]をテンション・コードを交えて演奏します。とにかく、ビデオを見ながら、一緒にリズムに乗って演奏しましょう。右手のストロークは、ダウン・ストロークだけ使用して演奏します。慣れて来たら [stereo] にあわせて練習しましょう。
F右手のストローク(right hand stroke)
画像解説
@

A
■A のブルースのコード・カッティングは、上手く行きましたか? 始めは、右手のストロークは、あまり気にしなくてよろしいですから、とにかくコードをしっかりと押さえる練習を行って下さい。
では、【右手のストーローク】について解説します。
@まず、すべてのコードを、パワー・コードの演奏と同じ様に、ダウン・ストロークだけで演奏して下さい。
A十分に慣れて来たら、ダウン・ストロークと、アップ・ストロークを交互に交えて、演奏して下さい。

【練習:45分】A のブルースをテンション・コードを使って(クラプトン・スタイルで)[stereo] に合わせて演奏します。リズムに乗りながら演奏しましょう。
Gカッティング・ミュート(cutting mute)            【video】   【stereo】  
画像解説
コード・カッティングする時の右手は、8分音符で常にストロークしています。 ■【A のブルース】で、コードを弾く時には、右手のストロークは、8分音符で常にストロークして置きます。 右手は、ずっと8分音符で、ダウン・ストロークとアップ・ストロークで交互に弾いていますが、左手を少し離して、【ミュート(mute)】をします。 これが、左手のミュートで、【カッティング・ミュート(cutting mute)】と呼ばれ、右手の、【ハーフ・ミュート(hafl mute)】と区別されています。 左手のミュートは、譜面上では、【×記号】で表記されます。ブルースを弾く時のリズムは、画像の譜面の2小節のリズムが、ずっと繰り返されます。

【練習:10分】右手は、ずっとダウン・ストーロークと、アップ・ストロークを繰り返していて、右手で×記号の音符をミュートする練習を行って下さい。
【練習:30分】【E】のブルースのコード・カッティングを、ダウン・ストロークと、アップ・ストロークの繰り返しで[sreteo] に合わせて演奏します。もちろん、カッティング・ミュートも交えて演奏します。
Hカッティング・ミュートの仕方(cutting mute play)            【stereo】
画像解説



■【カッティング・ミュート(cutting mute)】は、音を消す事(消音)ですが、音を消そうと思うと上手く行きません。 押さえているコードを、そのまま離さないで、弦を押さえる力を弱める様にすると、上手く行きます。 弦を押さえる力を弱める時ですが、決してコードを離さない様に、弦がちょうど直線になる事を確認しながら、弦の上に指が置かれている状態が理想です。

【フラッシュ・ムービー】画像をポイントすると、ミュートの状態を見る事が出来ます。直感的な理解が可能です。

【練習:45分】A のブルースを、カッティング・ミュートしながら[stereo] に合わせて演奏しましょう。リズムに乗りながら演奏しましょう。
【理論】
@ムービング・ブルース・パワー・コードT(moving blues power chord T)
画像解説
今回演奏した、ムービング・ブルース・パワー・コードです。動きの有るパワー・コードです。 ■今回演奏した、【ムービング・ブルース・パワー・コードT(moving blues power chord T)】です。6/5 と 5/7 を同時に押さえて、A音とE音を同時に出し、 さらに、5弦が、5/9 へ動いていました。5/9 の音は、F# の音で、Ap に対して6度の音になっています。(音程に関しましては、'music professor' の講座を受講して下さい。) 5弦の音が、Ap に対して、5度→6度と変化しているところが、普通のパワー・コードとムービング・ブルース・パワー・コードが異なるところです。
Aコード・トーンとテンション・ノート(chord tone & tension note)
画像解説
@
D7 のコード・トーンです。ギターでは、このままの音の配置(配音)では押さえる事が出来ません。

A
D7 のコード・トーンです。ギターでは、転回形となっています。

B
第4間の E音が 9th のテンション・ノートです。
■【コード・トーン(chord tone)】と【テンション・ノート(tension note)】について解説します。
コード・トーンとは、コード(和音)を構成する音の集まりです。ここでは、ブルースで使用した D7 のコードを例にとって、コード・トーンとテンション・ノートについて解説します。
D7 のコード・トーンは、D、F#、A、C の4音です。コードは基本的に4音構成です。これを【4声和音(4 way chord tone)】と呼んでいます。 画像の@が4声和音の D7 です。ギターで、このコードを押さえた時には、コード・トーンの配音(音の配置の順番)が、D、F#、A、C の順番になっていません。 @の D7 の構成音の順番は、下から、D、F#、A、C の4音で、これを基本形と言いますが、そのコードの基本形を、そのままでは、ギターで押さえられない事から、変化形(厳密には転回形と言います。)と言う配音になります。
Aが、ギターで D7 を押さえた時の配音で、下から、D、A、C、F#、A となります。A音がダブっているのが特徴的ですね。
Bは、テンション・ノートの入ったコード=【テンション・コード(tension chord)】です。第4間の赤い音、つまり E音が D7 に付加されたテンション・ノートになります。 テンション・ノートは、訳すと、【緊張音】と言う事ですので、和音に緊張を与える音、つまりコードの響きを良くする働きが有ります。 演奏上、テンション・ノートは、コードに含まれていなくても良いのですが、テンション・ノートがコードに入っていた方が、より良いサウンド(響き)となります。 テンション・ノートを含んだ D7 の構成音は、下から、D、F#、C、E、A となり、コード・トーンの時のダブりがなくなりました。
Bカッティング・ミュート(cutting mute)&ゴースト・ノート(ghost note)
画像解説
×記号の音(リズム)がミュート(消音)されます。消音された音は、ゴースト・ノート(ghost note)などとも呼ばれます。 ■ミュート奏法の一つである【カッティング・ミュート(cutting mute)】について解説します。
実技で演奏した様に、カッティング・ミュートとは、コードを演奏する時(単音のミュートも有ります。)に、音を消して演奏する事でした。 譜面では、×記号の音(リズム)がミュートされます。このカッティングミュートは、コードを押さえている左手をフレットから浮かせて、弦の上を触っている様な感じで演奏します。 カッティング・ミュートは、音を消して演奏する事ですが、実際には、弦をこする音が出ています。このコードの実音が出ないで、ミュートされた音、つまり、弦をピックでこする音の事を、【ゴースト・ノート(ghost note)】と呼びます。


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